ただ、貴方の傍に

 

見るのならば、花が良かろう
成るのならば、華がよかろう

そしてお前は、華になれ

散るのならば、艶やかが良い
咲くならば、凛とあるが良い

だからお前は、凛とあれ

そして我の為に咲き誇れ

 


そうありたいと願い
そうありたいと願っていた

 

そんな貴方は先を歩く

どんなに追い
どんなに縋ろうと

そんな貴方は先を歩く

けして追いつけまい

 

だが、嗚呼、ただ貴方の為に

今宵は独りでいさせてくれと
独りでいたいと言う貴方

貴方の願いなら叶えよう

離れた私が馬鹿だった

 


アナタガシンダ ワタシヲノコシテ

 

どんなに追い
どんなに縋ろうと

 

そんな貴方は先を歩く

けして追いつけまい

もはやもう手が届くまい

 

だが、嗚呼、ただ貴方の為に

見るのならば、花が良かろう
成るのならば、華がよかろう

そしてお前は、華になれ

散るのならば、艶やかが良い
咲くならば、凛とあるが良い

だからお前は、凛とあれ

そして我の為に咲き誇れ

 

そして私は今まさに、散る
この身は、貴方の為に
この身は、貴方の傍に
嗚呼、もうすぐ御前に参ります

 

貴方の華に成りたくて
凛と成りたくて と
縋って縋る私も今
嗚呼、もうすぐ御前に参ります


そしてまた、貴方に会いたい
貴方の傍にありたい

 

そして天へ共にと 誓うのです

 

また生まれ出づる時にも、


私は貴方の傍にありたいと

 

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4月25日 惇の命日に。

追悼トップと共にブログに書いた詩です。

殿が死んで、惇が死ぬまでの間があまり開いていないのは、やっぱりアレですよね。

二人は共にある事を、天から定められた間柄だったんですよね。

 

ちょっぴり切なくなった一日でした。